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☆小薗真知子先生を講師にお招きして、ST勉強会を開催しました☆|言語聴覚科

2021-09-14
カテゴリ:リハ部
注目オススメ
7月30日、8月31日の2回にわたり、保健科学大学客員教授 小薗真知子先生を講師にお招きして、ST勉強会(Zoom)を開催しました。参加したスタッフの感想を掲載させていただきます。

『後天性脳損傷後の小児言語リハビリについて』
私は小児リハに携わり6年になりますが、回復期リハでは成人と比較して小児のリハを経験する機会がとても少なく、臨床の現場で迷うことが多くあります。今回は基礎的な言語発達から、評価方法、言語訓練の考え方、アプローチ方法等、多岐に渡る内容をわかりやすく話してもらいました。小児のリハも成人のリハも基本的な考えは同じあること、その上で私たち言語聴覚士は「言語」を中心としたアプローチを通し、子どもたちの発達を促せるよう関わっていくことの大切さを学ぶことができました。小児に向き合い、寄り添いながら、コミュニケーションの発達の視点をもって、話し言葉の理解や表現の力を伸ばしていけるよう、日々研鑽に励み、小児リハを充実させていきたいと思います。(池田)

『言語聴覚士として吃音のある人にできること』
吃音の臨床経験豊かな小薗先生より、基礎的知識からリハビリや支援など、実際の症例を含め丁寧で分かりやすい講義を賜りました。
印象に残ったのは吃音の重症度と本人の悩み・苦しみは一致しないこと(吃音の症状がほとんどわからない程度でも本人の悩みは深い)、吃音はストレスや親の育て方の問題など誤った認識や、周囲の間違った関わり方が、当事者や家族の悩みを深くすること、また吃音≠コミュニケーション能力であり、本人が吃音にとらわれず自己肯定感を持ち、コミュニケーションのスキルを伸せるような支援が大切ということです。
言語聴覚士として、時々吃音の相談を受けることがありますが、実際に吃音に悩んでいても、誰にも相談できず一人で困っている人も多いと思います。まずは吃音の正しい知識や吃音者への周囲の正しい関わり方について啓発し、吃音で困っている人たちが相談しやすい環境を整えていく必要性を感じました。(山本)


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