今年度のリハ部ＳＴ科のリハサービスの質の向上の取り組みの一つとして、スキルアップ勉強会を年間4回にわたり行ってきました。
本勉強会ではリーダー以上のスタッフが中心となり、失語症、構音障害、高次脳機能障害、認知症それぞれの分野に分かれて、最新の話題や書籍紹介、報告・発表を行い、臨床マニュアルの見直しに反映させます。
先日のテーマは高次脳機能障害就労支援でした。就労社会復帰に重要である本人の「自己理解」と周囲の「他者理解」と、自己理解を促進するためのアプローチについて、発表者が経験した症例のエピソードを取り上げながら報告がありました。患者様の経過に応じた課題を的確に把握し、段階的に継続的に関わることの重要性を再認識しました。
言葉と会話を専門の領域とするSTは、患者様との会話の中で、患者様が病識を含めた自己意識について語る多くの機会があります。STの専門性を活かしながら、チームの一員として就労支援に効果的に関わることが出来るよう、今後も質の向上に努めてまいります。

文責　山本