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運動器勉強会開催しました|リハ部

2022-11-29
カテゴリ:リハ部
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令和4年度、第1回目の運動器勉強会を開催しました。今回のテーマは「股関節」で対面形式とオンライン(ZOOM)を利用したハイブリッド開催で実施しました。

①股関節機能障害理学療法ガイドラインについて:PT大倉俊
・2021年に発刊された「理学療法ガイドライン第2版」の目的や作成の流れ、活用方法について説明し、今回のテーマである股関節のガイドラインについて説明しました。股関節のガイドラインに関しては、CQ(Clinical Question)に合致する文献が少なく判断できないものが多く、「変形性股関節症に対する発症・進行予防として、運動療法と生活指導の併用する」という項目のみ条件付きで推奨(エビデンスレベルC)となっています。推奨されている項目を知ることも必要ですが、推奨に至らなかった項目に関してもその背景、エビデンスの評価内容、患者の益と害、価値観や希望など記載されているので臨床に活用していきたいと思います。

②変形性股関節症の関節への負荷と進行予防:PT寺川智
・変形性股関節症患者において体重の管理や関節への負荷を考慮することは重要になります。今回はこの内容に関して、1.体重管理の重要性、2.姿勢による股関節負荷の違い(杖の効果)、3.関節の累積負荷、4.変形性股関節症患者の荷物持ちの影響の4つの視点から説明を行いました。肥満は股関節症発症の危険因子であり、体重管理は進行予防に重要となります。また、体重による関節負荷と活動量を考慮した股関節の累積負荷が増加することで変形性股関節症が進行する恐れがあります。進行予防のためには、杖を使用して股関節への負担を減少したり、荷物を持つ時は患側に持つように指導するなど生活指導に生かしていきたいです。

③人工股関節置換術術後患者への生活指導(パンフレットの紹介):PT田上美紀
・人工股関節置換術術後患者さんに対して、姿勢や生活における注意事項の確認、術後に自分で行えるトレーニングの紹介、退院後も含め股関節の負担軽減のためのポイントなどまとめたパンフレットを作成し、紹介しました。スタッフの意見や整形外科医の意見を確認し、患者さんに配布できるよう進めていく予定です。


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