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論文掲載のお知らせ
2021-10-04
カテゴリ:医療機関の方へ
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サルコペニア・低栄養研究センターで指導監修した新規の原著論文が出版されました。
当センターで指導監修した新規の原著論文が出版されました。筆頭著者は鹿児島市医師会病院摂食嚥下障害認定看護師の松尾氏、センター長吉村がsecond & corresponding authorです。



Role of systemic inflammation in functional recovery, dysphagia, and 1-y mortality in heart failure: A prospective cohort study.


Matsuo H, Yoshimura Y, Fujita S, Maeno Y, Tanaka S.
Nutrition. 2021 Aug 31;91-92:111465.

(解説)
急性心不全患者における全身慢性炎症とアウトカムの関連を検証したコホート研究です。
修正Glasgow Prognostic Score(mGPS)を用いて全身炎症を評価しました。
mGPSは血中Alb値とCRP値を用いた炎症スコアであり、シンプルで臨床的に有用なツールです。
多変量解析の結果、mGPSによって評価された全身性炎症は、心不全における身体機能および嚥下機能の低下の独立した予測因子でることがわかりました。
また全身性の炎症は心不全における1年後の死亡率を予測していました。
全身の炎症をmGPSで評価することで、心不全患者の予後予測ができ、早期の治療的介入を促進できる可能性があります。
              リハビリテーション科 吉村芳弘