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熊本リハビリテーション病院 再生医療センター
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再生医療の原料として脂肪組織を選んだ理由は何故ですか?
脂肪組織は体の表面(腹部、大腿、臀部)に多量にあり、少ない侵襲で採取(吸引)でき、かつ幹細胞(分裂して自分と同じ細胞を作る能力(自己複製能)と、別の種類の細胞に分化する(変われる)能力を持ち、際限なく増殖できる細胞)等が豊富に含まれており培養する必要がなく、抽出した新鮮な細胞を約4時間で投与できるからです。
治療費がなぜ高いのですか?
再生医療は、他に治療法がない疾患の中で安全性や妥当性が確立した治療を行うため、世界に先駆けて日本で再生医療安全確保法が施行されました。しかし治療提供が先行し、保険収載には至っていませんので自費診療となっています。本人の皮下脂肪組織から細胞の抽出工程では感染を回避して安全性を確保し投与する為に、特殊で精密な備品、ディスポや試薬製品の使用により治療費は高くなります。
厚生労働省の下記アドレス(再生医療提供施設):各医療機関の費用等の情報が確認できます。
厚生労働省ホームページ
再生医療はどこの医療機関でも受けられますか?
再生医療は再生医療安全確保法の手続きにより厚生局(厚生労働省)に提供計画が受理された医療機関だけが行える治療で、手続きを行わずに提供すると厳しく処罰されます。再生医療を提供するには医療機関のいくつもの手続きが必要です。
再生医療を受けると絶対に治りますか?
当院の再生医療システムは安全性と妥当性を国に受理いただいていますが、
治療効果には個人差があります。
更に再生医療は最新分野であり治療機序が全て解明されておりません。
しかし、これまで治療法がない疾患にも有効で改善が見られるケースもあります。
その為に診察や術前検査で充分な検討を行いご説明させていただきます。
今後、治療数が増えると治療効果が解明され回復の判断材料になると思います。
熊本リハビリテーション病院の再生医療はどのような病気の治療が可能ですか?
事故、落下、転倒などによる脊髄損傷(25例)、脳血管で発症する脳卒中(脳梗塞や脳出血)後遺症(2例)、動脈硬化症により下肢血流が低下し、痛みや冷感、潰瘍が発症し下肢の切断に至ることもある重症虚血肢(3例)、加齢や膝の酷使を原因とした痛みが強い変形性膝関節症の疾患の治療が可能です。
注):( )内の数字は各疾患の2020年10月現在の治療実績です。
投与方法はどうなっていますか?
局所(治療目的部位)投与疾患として、
・変形性膝関節症では関節注入を行います。
・重症虚血肢では、閉塞した血管が集まるふくらはぎの筋肉および潰瘍発生部位の組織・皮下に筋注します。50箇所に、幹細胞溶液を手術後の点滴に用いる溶液で濃度を下げて投与します。
血管内投与として、
・脊髄損傷、脳卒中後遺症では、溶液で希釈し
(濃度を下げ)
静脈より点滴投与します。投与する細胞が損傷・炎症部位に集まる特徴を利用しています。
治療を受けられない場合はありますか?
担当医師が診察と検査で判断します。
悪性腫瘍(5年以内の既往)などは治療対象除外としてお受けできません。
また、重度の病気をお持ちの方で、その病状により治療ができない場合もあります。
脂肪組織を採取(吸引)するときの痛みはありますか?
皮下脂肪を採取する際には全身麻酔下で形成外科医師の技術により、皮下脂肪を柔らかくして吸引します。脂肪吸引操作により少しの出血と術後は痛みがあります。痛み対策として翌朝までは硬膜外麻酔を施します。その後少しの間は動かすと痛みがあったり皮膚に出血斑(内出血、皮下出血によるアザ)は残りますが、痛みの解消と伴に消えていきます。
脂肪採取(吸引)のリスクは何ですか?
脂肪塞栓(脂肪を吸引する際に脂肪が太い血管に入る)、腹壁損傷、臓器損傷などが言われていますが、診察とCT検査で事前に確認して安全に採取(吸引)できる部位を確認して行います。
リハビリは必要ですか?
脳卒中(脳梗塞・脳出血)後遺症や脊髄損傷により低下した運動機能と神経機能の改善には個人差はあります。再生医療によって回復の扉を開かれリハビリによって改善が期待されますが、担当医師の評価によりリハビリを行うか決定します。
患者様によっては長く使わない部位に集中したリハビリで回復を期待しましょう。積極的なリハビリで多くの患者様に改善が見られています。
再生医療のリスクはありますか?
ご本人の皮下脂肪組織を用いるため拒絶反応は有りません。手術前と手術後に血管内の酸素量を検査し、CTにより肺の画像を確認します。血管内に投与する際にはフィルターを用い肺梗塞(塞栓子が静脈血中に入り肺でとらえられ肺動脈の血流障害を起こした状態で塞栓子の90%以上は血栓ですが脂肪による可能性もあり)などに充分に配慮した対策を取っております。また、地域の基幹病院に手術予定の連絡をして万一の際には連携をお願いしています。
退院後に気を付けることはありますか?
皮下脂肪組織を吸引するために切開した皮膚管理は退院時に患者様とご家族に詳しく説明します。説明に従って実施して下さい。なお、術後は特別な患者様以外では軽い運動等は回復に有用と言われています。
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