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論文掲載のお知らせ
2023-07-28
カテゴリ:医療機関の方へ
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新しい論文が掲載されました。
サルコペニア・低栄養研究センターより新規の原著論文が出版されました。筆頭著者は熊本リハビリテーション病院 薬剤師 松本彩加です。

Statin use impairs muscle strength recovery in post-stroke patients with sarcopenia.
(スタチンの使用は、サルコペニアの脳卒中後の患者の筋力回復を損ないます)

Matsumoto A, Yoshimura Y, Nagano F, Bise T, Kido Y, Shimazu S, Shiraishi A.
Geriatr Gerontol Int. 2023 Jul 23.
DOI: 10.1111/ggi.14646.
PMID: 37485543.

(要旨)
筋肉の健康(muscle health)に対するスタチンの効果は十分に確立されていない。
そこで本研究では、脳卒中後のサルコペニアを有する患者において、スタチンの使用が筋力および筋量の回復に及ぼす影響について検討した。結果として、回復期の脳卒中サルコペニア患者において、スタチンの使用は筋力回復と負の相関を示した筋肉量とは相関しなかった。
脂質管理が必要な患者において骨格筋を念頭においたスタチンの処方検討が必要であろう。
           
サルコペニア・低栄養研究センター 吉村芳弘