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論文掲載のお知らせ
2024-08-16
カテゴリ:医療機関の方へ
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新しい論文が掲載されました。
サルコペニア・低栄養研究センターで監修した新規の原著論文が発表されましたのでご紹介いたします。
筆頭著者はセンター長 吉村芳弘医師(当院リハ科医師)です。

Hemoglobin levels and cognitive trajectory: unveiling prognostic insights in post-stroke geriatric cohort.
Yoshimura Y, Nagano F, Matsumoto A, Shimazu S, Shiraishi A, Kido Y, Bise T, Kuzuhara A, Hori K, Hamada T, Yoneda K, Maekawa K.
J Stroke Cerebrovasc Dis. 2024 Jul 10;33(9):107856.

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解説)
当院の脳卒中回復期患者を対象の後ろ向きコホート研究です。
ベースラインの低Hb血症が退院時の認知レベル(FIM-cognition)の低下と入院期間の延長と独立して関連することを示しました。
入院患者の貧血の原因には鉄欠乏、腎性、低栄養、炎症、骨髄性などが指摘されています。
治療可能な貧血を早期に治療することでこれらのアウトカムの悪化が抑制される可能性があります。
リハビリテーション患者の貧血の早期発見と治療の重要性が示唆されます。

サルコペニア・低栄養研究センター 吉村芳弘