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新たに論文が掲載されました。
2021-01-25
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当センターより新たに原著論文が掲載されました
サルコペニア・低栄養研究センターより新しい原著論文が掲載されましたのでご紹介します。

Shiraishi A, Yoshimura Y, Nagano F, Shimazu S.

Association of impaired oral health status with chronic kidney disease in post-acute rehabilitation.

Gerodontology. 2020 Dec 27.

doi: 10.1111/ger.12527. Epub ahead of print. PMID: 33368478.



(解説)
歯周病などの口腔衛生状態の悪化と生活習慣病の関連が指摘されています。共通する因子として全身炎症があります。
今回の研究では回復期リハビリテーション病棟の入院患者(N=1057)の口腔状態と慢性腎臓病の関連を検証しました。

口腔状態はROAGで評価し、慢性腎臓病はeGFRとCKDステージで評価しました。
結果として、中等度から重度の口腔状態の悪化をそれぞれ57.7%、15.4%の患者に認めました。
口腔状態の悪化は重度CKDと関連していました。
ROAGの項目別では、舌、唾液、口腔粘膜の状態悪化が重度CKDと独立して関連していました。

また、ROAGスコアそれ自体がeGFRと独立して関連していました。

口腔状態の悪化は当該病棟の患者に広く認め、さらにCKDと密接に関連していました。

リハビリテーション科|サルコペニア・低栄養研究センター長 吉村芳弘