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論文掲載のお知らせ
2021-03-11
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当院サルコペニア・低栄養研究センターで指導・監修した新しい原著論文が学会誌JSPEN(日本臨床栄養代謝学会)に掲載されました。
回復期リハビリテーション病棟における脳卒中患者のサルコペニアの新規発症率と関連因子

伊東祐輔1),野村 心1),吉村芳弘2)

別府リハビリテーションセンター 回復期リハビリテーション部1),
熊本リハビリテーション病院 サルコペニア・低栄養研究センター2)

学会誌JSPEN Vol.3 No.1 p28-35

(解説)
回復期脳卒中患者の入院中のサルコペニア発症率と関連因子を明らかにした単施設研究です。
AWGS2019基準のサルコペニアを入院時および退院時に調査し、入院中の新規サルコペニア発症の関連因子を多変量解析で調査しました。
解析対象者は 147 名(男 性 99 名,平均年齢 63.7 歳)で、入院中に 14 人(9.5%)がサルコペニアを新規発症しました。
年齢,エネルギー充足率,入院時の骨格筋指数が独立して発症に関連していました。
関連の強さは合併疾患重症度、嚥下障害がより高かったものの、今回の解析モデルでは統計学的有意差はありませんでした。
サルコペニアは機能的予後の独立した予測因子であることが知られています。回復期入院中も身体活動量やリ運動量、栄養摂取、体重や骨格筋の変化に注意が必要です。
サルコペニア・低栄養研究センター長:吉村芳弘