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論文掲載のお知らせ
2021-03-16
カテゴリ:医療機関の方へ
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吉村医師が共同研究者として携わった新規論文が出版されました。
本論文は日本リハビリテーション栄養学会診療ガイドライン作成グループによる診療ガイドラインです。

Clinical practice guidelines for rehabilitation nutrition in cerebrovascular disease, hip fracture, cancer, and acute illness: 2020 update
Clinical Nutrition ESPEN Available online 2 March 2021 In Press
Nishioka S, Aragane H, Suzuki N, Yoshimura Y, Fujiwara D, Mori T, Kanehisa Y, Iida Y, Higashi K, Yoshimura Y, Sato C, Toyota M, Tanaka M, Ishii Y, Kosaka S, Kumagae N, Fujimoto A, Omura K, Yoshida S, Wakabayashi H, Momosaki R.


(サマリー)
リハビリテーション患者は低栄養などの栄養問題を抱えることが多いが、これらの患者に対するリハビリテーションと栄養ケアの組み合わせに特化した臨床実践ガイドライン(CPG)は存在しない。
日本リハビリテーション栄養学会は、日常診療における臨床的意思決定を支援するために、リハビリテーション栄養に関するCPGの作成を目指した。
各疾患・条件ごとに4〜9本のRCTに基づいて4つの推奨がなされた。
エビデンスの確実性は非常に低いものから低いものまであった。
全体として、脳血管疾患、股関節骨折、がん、急性疾患のリハビリテーション患者に対して、強化された栄養ケアが弱く推奨された。
本CPGは、リハビリテーション患者の栄養ケアに関する暫定的な推奨事項を示すものである。
エビデンスの確実性が低いこと、および含まれる研究のサンプルサイズが小さいことから、より実用的なCPGを作成するためには、より質の高い大規模なRCTが必要である。
リハビリテーション科 吉村芳弘