論文掲載のお知らせ
2022-08-08
カテゴリ:医療機関の方へ
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新しい論文が掲載されました。
サルコペニア・低栄養研究センターで監修した新規の原著論文が国際誌に掲載されました。筆頭著者は帝京大学の小瀬さん(薬剤師)です。当院からは吉村医師と松本薬剤師が共同研究者となっています。
Use of Antipsychotics is Negatively Associated with Muscle Strength in Older Adults with Sarcopenia after Stroke.
Use of Antipsychotics is Negatively Associated with Muscle Strength in Older Adults with Sarcopenia after Stroke.
Kose E, Yoshimura Y, Wakabayashi H, Matsumoto A.
J Stroke Cerebrovasc Dis. 2022 Aug;31(8):106587.
PMID: 35793581
J Stroke Cerebrovasc Dis. 2022 Aug;31(8):106587.
PMID: 35793581
DOI: 10.1016/j.jstrokecerebrovasdis.2022.106587
(解説)
高齢者には期待される薬の効果よりも副作用の方が強く出やすいため控えたい薬が多くあります。
抗精神病薬はその一つであり、副作用として眠気、口渇、起立性低血圧、めまい、便秘・排尿障害、不整脈、高血糖があります。
この研究では脳卒中後の回復期リハビリテーションを行うサルコペニア患者を対象に、抗精神病薬のアウトカムへの影響を検証しました。
研究対象は当院のサルコペニア患者196人(平均年齢81歳、男性44.4%)です。
結果として、入院から4週目の抗精神病薬の内服は退院時の 握力低下と独立して関連していました。
サルコペニア患者はリハビリテーションの効果が最大化されないことが報告されています。
したがって、これらの患者に対する抗精神病薬の処方は検討になるべきだと考えられます。
サルコペニア・低栄養研究センター 吉村芳弘
抗精神病薬はその一つであり、副作用として眠気、口渇、起立性低血圧、めまい、便秘・排尿障害、不整脈、高血糖があります。
この研究では脳卒中後の回復期リハビリテーションを行うサルコペニア患者を対象に、抗精神病薬のアウトカムへの影響を検証しました。
研究対象は当院のサルコペニア患者196人(平均年齢81歳、男性44.4%)です。
結果として、入院から4週目の抗精神病薬の内服は退院時の 握力低下と独立して関連していました。
サルコペニア患者はリハビリテーションの効果が最大化されないことが報告されています。
したがって、これらの患者に対する抗精神病薬の処方は検討になるべきだと考えられます。
サルコペニア・低栄養研究センター 吉村芳弘