本文へ移動
論文掲載のお知らせ
2022-11-21
カテゴリ:医療機関の方へ
注目オススメ
新しい論文が掲載されました。
サルコペニア・低栄養研究センターより新規の原著論文が出版されました。筆頭著者は薬剤師の松本彩加です。共著者は吉村(リハ科医師)、長野文彦(PT)、備瀬隆広(PT)、木戸善文(OT)、嶋津さゆり(栄養科)、白石愛(歯科)です。当院の患者データベースを用いた薬剤の研究が国際誌Nutrientsに掲載されました。

Polypharmacy and Its Association with Dysphagia and Malnutrition among Stroke Patients with Sarcopenia

Matsumoto A, Yoshimura Y, Nagano F, Bise T, Kido Y, Shimazu S, Shiraishi A.
Nutrients 2022, 14(20), 4251

(解説)
サルコペニア患者における多剤内服(ポリファーマシー)と嚥下障害に関するエビデンスはほとんどありません。
今回の研究では脳卒中後回復期のサルコペニア患者における多剤内服と嚥下障害および低栄養との関連性を検討することを目的としました。
データベース586名のうち257名(平均年齢79.3歳、男性44.0%)がサルコペニアと診断されました。
交絡因子を調整した多変量解析では、入院時薬剤処方数が多いと退院時の嚥下障害および栄養状態と独立して負の関連を認めました。
回復期のリハのアウトカムを最大化するために、入院中の多剤内服の見直しと最適化が必要であることが示唆されます。
                 
           サルコペニア・低栄養研究センター 吉村芳弘


PubMed
近日中に公開予定