職業倫理に関する方針
医学及び医療は、病める人の治療はもとより人々の健康の維持・増進を図るものであり、 すべての職員が病院理念及び基本方針に基づき、意欲と誇りをもってその使命を果たすことを目的として、次のとおり職業倫理に関する方針を定める。
- 医療に携わることの尊厳とその責任の重さを自覚し、常に品位を保ち良識ある職業人として人格・教養を高め、資質の向上に努める。
- 医療知識の修得と技術の向上にたゆまぬ努力と研鑽を重ね、日頃から質の高い医療の提供を目指し、併せて医学の進歩と発展に尽くす。
- 患者様の人権を最大限尊重しつつ、良心をもって平等に接し、十分な説明と同意に基づく患者様本位の医療を実践すると共に、患者様から金品の謝礼を受け取らないことを宣言する。
- 医療におけるあらゆる場面で細心の注意を払い、科学的根拠に基づいた安全で安心できる医療体制の確立に全力をあげて取組む。
- 医療の透明性を確保するため、必要な記録を適正に管理するとともに、職務上知り得た個人情報の取り扱いには厳格に対応する。
- 職種間の交流を促進し、互いに尊敬と理解のもとに良き協力関係を築き上げ、チーム医療による適切で最善の医療を実現する。
- 心の通う医療サービスの提供に努め、地域医療機関との積極的な連携により地域医療の向上を目指し、住民の信頼にこたえる。
- 医療の公共性を重んじ、医療を通じて社会の発展に貢献するとともに、就業規則や法規範の遵守に努める。
平成11年4月1日制定
平成17年4月 1日改定(個人情報保護強化)
平成20年12月1日改定(職員倫理を改変)
平成17年4月 1日改定(個人情報保護強化)
平成20年12月1日改定(職員倫理を改変)
臨床倫理に関する方針
基本的人権はもとより当院の「職業倫理に関する方針」、「患者様の権利と病院のお願い」、「個人情報保護規程」等に基づき、すべての職員が臨床における様々な問題に対応し、患者様にとって最も望ましい医療を適切かつ十分に提供すること目的として、臨床倫理に関する方針を次のとおり定める。
- 患者様の人権を最大限尊重するとともに、患者様と病院職員が協力し、患者様の利益を追求するため最善の医療を提供する。
- 患者様の立場に立った対応を常に心がけ、良好な信頼関係を築くよう努める。
- 医療内容やその他必要な事項について、患者様に十分な説明を行う。
- 検査・治療方法等の同意や選択にあたっては、患者様の自己決定権を尊重する。
- 患者様の個人情報などプライバシーを保護し、職務上の守秘義務を遵守する。
- 患者様個人の信条や価値観に十分配慮した上で、生命倫理に関する関係法令、ガイドライン及び当院規定の実施手順に従った医療を実践する。
- 市販後医薬品調査は、「受託研究市販後医薬品調査取扱要領」に基づき審査・承認する。
- 宗教上の理由などから輸血を拒否される患者様には、「輸血拒否患者対応マニュアル」に従い適切に対応する。
- やむを得ず身体を拘束し、行動を制限する必要がある患者様には、「身体拘束マニュアル」に従い慎重に対応する。
- 上記の他に対応が必要な事例があった場合は、その都度、生命倫理に関する関係法令、ガイドライン及び当院規定の実施手順を検討し、「倫理小委員会」「倫理委員会」において審査・承認する。
- 医学及び医療の進歩に必要な研究の実施や倫理的な問題を含むと考えられる医療行為等については、院外有識者を加えた当院『倫理委員会』において、倫理的・科学的観点から十分な検討を行う。
- 医学的臨床研究等の実施にあたっては、「倫理委員会」において審査し、事前にその適否を判定する。
- 生命の尊厳などに関する倫理的な問題を含むと考えられる医療行為等については、「倫理委員会」においてその妥当性を審議し、最良の方針を決定する。
平成11年4月1日制定(職員倫理として)
平成17年4月1日改定(個人情報保護の強化)
平成20年12月1日改定(臨床倫理に関する方針として)
平成17年4月1日改定(個人情報保護の強化)
平成20年12月1日改定(臨床倫理に関する方針として)