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臨床工学部

臨床工学部について

臨床工学部(臨床工学科)は、7名体制で業務を担っています。
臨床工学技士(Clinical Engineer:CE)は、医療機器の専門医療職として、医学と工学の両面における知識を持ち、生命維持管理装置の操作及び保守点検・管理などの業務を行います。医師をはじめ、看護師などと共に医療機器を用いたチーム医療の一員として常に安心して医療機器を使用できるよう安全確保と有効性維持に努め、診療体制をサポートしています。

スタッフの認定・専門資格取得状況

    透析技術認定士
    3学会合同呼吸療法認定士
    高気圧酸素治療専門技師
    臨床検査技師
    第2種ME技術実力検定

主な業務内容

高気圧酸素治療業務

当院は第1種高気圧酸素治療装置2基を2004年より稼働し、年間約2,000回の治療を実施しており、日本高気圧環境・潜水医学会の認定施設として認定されています。
高気圧酸素治療(hyperbaric oxygen therapy; HBOT)では、高濃度(100%)酸素を高い気圧環境(2~2.5気圧)で吸入します。これにより大気圧(1気圧)では取り込むことができない多量の酸素を血液中に溶解し、身体のすみずみまでいきわたらせることで病気や怪我で損なわれた組織の回復を促します。
適応疾患として骨髄炎・難治性潰瘍を伴う末梢循環障害・皮膚移植・突発性難聴・脳梗塞・脊髄神経疾患などに対する治療を行っています。

血液浄化業務

下肢救済センターでの補助治療として、吸着型血液浄化療法をCLTI(包括的高度慢性下肢虚血)疾患に対して実施しています。血液中のLDL及びフィブリノーゲンを吸着除去し、血液・血漿の粘性低下と血管内腔を広くすることを目的として行う治療です。閉塞性動脈硬化症の末梢血液循環の改善を導き、難治性潰瘍に効果が期待されます。
また入院中の腎不全の患者様を対象に血液透析も行っています。

手術室業務(再生医療)

当院では再生医療を行なっており、手術の際には移植細胞を分離・精製する装置をはじめとして医療機器を数多く使用します。手術が円滑かつ安全に行われるように臨床工学技士は、その手術室内の医療機器操作や管理を行なっています。

医療機器管理業務

院内で使用する医療機器を包括的に管理し、保守点検を確実に実施することで安心・安全な医療機器の提供を行なっています。
管理している医療機器は、除細動器、AED、人工呼吸器、輸液ポンプ、シリンジポンプ、経腸栄養ポンプ、テレメータ、ベッドサイドモニター、陰圧閉鎖治療装置、フットポンプ、ネブライザー、低圧持続吸引器、酸素流量計、パルスオキシメーターなど多岐にわたります。

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