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訪問リハ道中記「新たな交流の場」

2024-02-02
カテゴリ:訪問リハ
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立春とはいえまだまだ寒い日が続いておりますが、皆さま体調はお変わりありませんか?

今回は“新たな交流の場”として今年度より訪問リハで実施していますリモート他者交流について紹介します。
私が訪問リハで担当しているA様と当院通所リハを利用されている方とでリモート他者交流を実施しました。初回は昨年4月に行い、自己紹介を中心に自由に話していただきました。A様は失語症の影響にて、伝えたいことが言葉になってスムーズに出てこない、言葉がつまるといった症状が時折みられています。発症日を伝える際も、“令和”を「平成」と言い誤りましたが、それ以外は特に言い誤りなく、相手からの質問にも的確に返答することが出来ていました。交流後は「訪問リハのスタッフや自宅に来る友達とは自分が話したいことを話すけど、想定しない質問や話に答えることが出来て良かった」と感想が聞かれました。相手から発話について褒められると笑顔もみられ、自信につながったようでした。この交流も一助となり、A様は昨年11月に当院で開催しました失語症交流会(2023年12月1日更新のリハ部ブログ参照)にも参加されました。また、今年1月には2回目のリモート他者交流をA様と同じ失語症がある方と実施し、言語の自主練習を紹介してもらうと「やってみよう。よかとを聞いた」と良い刺激になっていました。
今後は回復期病棟に入院中の患者様と交流し、A様自身の経験や退院後の在宅生活について話したり、失語症交流会の2回目を希望されるなど他者との交流により積極的になられています。これからもA様の希望や思いを大切にしながら、他者とつながる交流の場を提供していきたいと思います。

訪問リハ 佐藤 亜紀


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